読書以外の私の娯楽は映画である。私の映画鑑賞歴は3歳頃から始まる。洋画では1959年日本公開の「シンドバッド第7の航海」、邦画では1960年公開の「モスラ」を、親に連れられて観た記憶がある。いずれも特撮映画である。私は吉祥寺生まれだが、当時の自宅から井の頭通りを隔てた斜め向かいに「スバル座」という洋画館があり、通学路にも映画の宣伝ポスターがあちこちに貼ってあった。当時は、SF,ホラーなどは際物扱いだったので、低予算のB級映画がほとんどだった。SFは1968年の「猿の惑星」、ホラーは1973年の「エクソシスト」から、興行的に大ヒットが見込めると評価されるようになった。SFは1977年制作の「スターウォーズ」以降ハリウッド映画興行の主流になったが、ホラーはいまでもB級ムードがある。現在のSF大作はアメコミ原作が主流で、全米大ヒットでも日本では流行らないものが多い。今年公開の「アベンジャーズ」と「ダークナイトライゼズ」も日本では苦戦しそうである。ホラー映画は残酷描写が多くなり、子供には見せにくくなり、若者向けになっている。無名の若手俳優が演じる若者グループが、次々に殺されるというパターンの低予算映画が主流である。ホラーと言えるか微妙だが邦画の「バトルロワイヤル」は海外での評価が高く、今年全米で4億ドルの興行収入をあげた「ハンガーゲーム」は、模倣作という意見がある。
読書体験
2012年05月31日 (木)
私は小さいころからいつも本を読んでいたと、亡き叔母に言われたことがある。両親も本は、ねだればいつも買ってくれた。まず読んだのが「ロビンソン・クルーソー」や「一休さん」、「源義経」などの絵本で、次にアンデルセンやグリム兄弟の童話集やアラビアンナイト物語を読んだ。動物の図鑑が好きで、特に恐竜の挿絵は最も気に入っていた。小学校に入ると、シートン動物記、シャーロックホームズ全集、アルセーヌルパン全集にはまり、「宝島」や「白鯨」も読んだ。今思い出すと翻訳物ばかりである。中学に進学すると忙しくて読書量は激減してしまった。ところが今は仕事で忙しいのに、読書熱は子供時代に負けないほどだ。ただし読むジャンルはすっかり変わった。昔好きだった小説や随筆はまったく読まなくなり、科学、経済学、歴史学などを読むようになった。フィクションからノンフィクション、娯楽本から教養本へと興味が変化した。厚手の本を週2冊は読んでいる。自分が興味を持った本を読むのが、最も自分にあっている。本がある限り死ぬまで退屈することはないであろう。
夜行高速バス
2012年05月01日 (火)
46人の死傷者を出した関越自動車道高速バス事故は、一人の運転手による長時間の夜行運転という仕事自体に無理があったのが、最大の原因と思われる。競争による値下げ自体は消費者にとってありがたいが、体力的に危険な運行は認めない管理が必要だろう。高速バスには路線バスとツアーバスの2種類がある。JRや交通公社の時刻表に掲載されているのが路線バスで、原則として年中一定料金で同時刻に発着する。目的地も多い。バス亭もあらかじめ表示されている。楽天やヤフーなどに表示されているのがツアーバスで、料金は利用者の多い週末や休暇の時期は高く、通常の平日は安い。だから繁忙期は路線バスのほうが安いこともある。出発日が迫ると値下げしてでも客を集めようとする。目的地は大都市にかたよっている。私は路線バスは盛岡、松山、ツアーバスは仙台、名古屋を経験している。今回事故を起こしたバスは4列乗車だが、眠りたいと思ったら、高くても3列乗車を選ぶこと。、ツアーバスは安いが、運転手は一人が多いので事故の確率が高いこと。長時間座るので血栓症の危険があることは考慮に入れてほしい。年配の人はバスよりも、大人の休日クラブなどを利用した新幹線がおすすめだ。
真のマネーボールチーム
2012年04月13日 (金)
ブラッド・ピット主演で映画化されたマイケル・ルイス著「マネーボール」は、オークランド・アスレチックスのGMビリー・ジーンによる低予算で好成績をあげるチーム改造法を描いている。先入観を排除して、徹底的にデーターを分析し、打者では打率より出塁率、本塁打数より長打率を重視し、打点は重視しない。また守備、走塁も重視しない。バント、盗塁、エンドランはアウトを増やすだけとみなす。投手でもストッパーは簡単に養成できるので、育ったらトレードに出してしまう。ドラフトでは高校生は大学生に比べて成功率が低いので、指名を避ける。(本では、ジーンは高校生フィルダーやアップトンを低評価してるが、現実には大きな魚を逃すことになる。)選手が育ったら給料が大幅アップする直前にトレードに出し、当分薄給で使える複数の若手有望株と交換する。フリーエージェント選手は引き止めず、獲得球団から見返りにドラフト1位指名権をもらう。これらはビル・ジェームスのアイデアをジーンが発展させたものである。2000年初期はうまくいっていたが、他球団も似たようなことをやりだしたので、近年のアスレチックスは低迷している。お株を奪ったのは、1998年チーム創設のタンパベイ・レイズである。ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックスの2強が所属するアメリカン・リーグ東地区で、地区優勝争いの常連となっている。売りは強力若手投手陣でシールズ、プライス、ヘリクソン、
ニーマンに、ダルビッシュの新人王ライバル左腕ムーアが加わる。打線もロンゴリア、ゾブリストに若手のジェニングスが加わる。現在もっとも安い予算で最も強いチームである。
マラソン代表決定
2012年03月13日 (火)
以前書いたことがある女子マラソンの代表が重友梨佐、木崎良子、尾崎好美に決定した。選考会では、まず最高タイムで大阪で優勝した重友が決まり、次いで高温レースの横浜で尾崎に勝って優勝した木崎が決定し、最後の一人を名古屋で全体2位(日本選手1位)かつ世界選手権18位(日本選手3位)、横浜2位の尾崎と、名古屋で全体8位(日本選手6位)かつ世界選手権5位(日本選手1位)の赤羽有紀子の比較となり、尾崎が選ばれた。妥当な結果だが、最後の一人には名古屋で全体3位(日本選手2位)かつ世界選手権10位(日本選手2位)の中里麗美も選考に加えるべきだろう。確実に選ばれるのは世界選手権で3位以内かつ日本選手最上位だが、国内レース優勝かつ全選考レース最高タイムも事実上確実に選ばれる。優勝は日本選手1位よりも高く評価されるがタイムによっては逆転可能、日本選手2位で選ばれるには相当のタイムが必要になる。再挑戦については、自由に認めるべきだ。多くの試合から判断するほうが実力を正確に見極められる。今回の3人は実力的には、入賞の可能性はあるが、メダルは難しいというところである。新聞によると、3人とも出るからにはメダルをという気持ちのようだ。夏のマラソンはタイムが出にくいので、暑さを克服して粘ればメダルに引っかかるチャンスはある。
3月11日
2012年02月01日 (水)
東日本大震災は平成23年3月11日午後2時46分に起きた。震災時私は東松山にいて、交通機関がストップしたため、吉祥寺の家まで徒歩で帰るのは不可能と判断し、ホテルがすべて満員のため、、震災情報をテレビで見ながら、ネットカフェで一晩を過ごした。きよた眼科は、3月18日開院の予定だったが、無期限延期となった。その後3月最後の3日間で準備をしなおして、4月1日開院となった。不慮の出来事に対して臨機応変に対処する順応性は、人生を生きていく上で大きな強みである。午後2時46分には国民全員が黙祷をささげるようである。今年は3月11日9時10分に名古屋ウィメンズマラソンのスタートが切られる。オリンピック最終選考会になるこの大会は、大阪女子マラソンを直前で欠場しスライドしてきた野口みずき、横浜で木崎に敗れ再挑戦してくる尾崎好美、世界選手権5位の赤羽有紀子の3人が対決する。横浜では木崎、大阪では重友と若手が勝利をつかんだが、今回はベテラン3人の争いとみる。実力は野口がずば抜けてるが、故障で走れるかどうかもわからない状態である。豪華メンバーなので、2時間30分以内の優勝ならオリンピック代表に選ばれるだろう。
続 待合室の雑誌
2012年01月16日 (月)
待合室の雑誌が少し様変わりした。婦人実用誌の「エッセ」は、2ヶ月連続で購入1週間以内に紛失したので、以後の購入を見合わせた。雑誌は待ち時間になるべく多くの人に楽しんでもらうために購入しており、人気雑誌の購入停止は残念である。代わりに「暮しの手帖」を購入することにした。この雑誌は私の母も愛読していた伝統ある雑誌で、広告を一切載せない編集方針が特徴である。地味だが、内容は優れており、医院におくのにも適している。科学雑誌も考えたが、「ニュートン」は中高生向けのイラスト誌でやや物足りない。「ナショナルジオグラフィック」は写真ばかりで、内容に乏しい。「日経サイエンス」は個人的には気に入っているが、やや専門的で一般向きでない。また、科学雑誌は、どれも値段の割りに薄く読み出に欠ける気がするので、購入見送りにした。また男性ファッション誌はどうも医院に向かない感じで、「スマート」は購入をやめた。次に置いた「ビギン」も医院には合わない感じがするので、かわりにコンピューター雑誌の「日経PC21」を採ることにした。こだわっているのは、休診日以外は必ず本は発売日に購入して、常に最新号を揃えることである。これが、一番の患者サービスになると思う。患者および付き添いの性別、年齢層を考慮して、誰でも一冊読みたくなる雑誌があるように配慮している。もちろん予算やスペースの問題もあるが、できるだけのことはするつもりだ。よって、今月から、「スィート」、「ノンノ」、「サンキュ」、「暮しの手帖」、「サライ」、「日経PC21」という構成です。
日米野球の差
2012年01月08日 (日)
ダルヴィッシュのポスティング入札金が5000万ドル以上に対し、中島、青木は250万ドルで5%にすぎない。選手への期待度と入札金額は比例すると言ってよいから、中島、青木はほとんど期待されていないと言える。中島にヤンキースが提示した条件は、年俸80万ドルの1年契約と言われている。また川崎はマイナー契約でマリナーズ入りしたが、年俸はメジャーの最低年俸40万ドル未満になる。日本での年俸はダルヴィッシュが5億円、中島、青木、川崎が3億円と言われている。ダルヴィッシュの年俸は、仮に中島の20倍の評価とすると1600万ドルになる。1ドル75円で換算すると、ダルヴィッシュはメジャーでは日本の240%、中島は20%になる。このことから判断して、日本野球はメジャーリーグに比べて平均水準はかなり低く、野手は一部のずば抜けた選手を除いては、日本ではレギュラーでもメジャーでは控えレベル、投手は日本のエースクラスなら、先発ローテーション4,5番手の可能性があるというところだろう。ダルは別格の存在である。日本では大学生投手は即戦力になることも多いが、プロアマの力の差の大きいメジャーでは原則ありえない。メジャーではファームはAAA,AA,A+A,A-、ルーキーリーグと6段階あり,大学ドラフト有望組はAから、高校ドラフト有望組はA-からスタートすることが多い。一段階上がるのに1年かかるとして順調にいってメジャーまでは、大学出身で4年、高校出身で5年かかる。途中で伸び悩んだらおはらい箱である。このことからもアマレベルなら日米の差は少ないが、プロレベルだと大きいことがわかる。なお投手のほうが通じるのは、日本では一番うまい選手を投手にするが、アメリカでは遊撃手にする傾向があるかららしい。
マヤの予言と日本沈没
2012年01月02日 (月)
マヤ文明の暦が、2012年12月21日から12月23日頃に区切りを迎えることから、人類滅亡を予言しているという説がある。ノストラダムスの1999年恐怖の大王襲来説と同様、何の科学的根拠もないこじつけである。結局何もおこらなっかた時は、実は2043年が正確な日だとすりかえたり、危機を伝えた事によって人類が対処したので危機を乗り越えられたと居直るのも、終末論主張者のお決まりのパターンである。終末論はひとつの商売であり、あまり先だと危機感がないので、10年以内の近未来におくのが定石で、実際の日までは終末論本の印税でもうけるのである。しかし日本の国家破綻は、現実味がある。国の借金がGNPの2倍なのに、財政予算が税収の2倍で、予算の半分は国債の金利返済に使われ、毎年税収に匹敵する額の借金が増えていく日本は、このままいけば財政破綻による日本沈没は時間の問題である。私の場合、年金はすずめの涙の国民年金のみで、まったくあてにならず、頼れるのは自分だけなので、自ら対策をたてるしかない。
暗い世相の生き方
2011年12月25日 (日)
今年も残すところ1週間となった。国内では東日本大震災と福島原発事故、海外ではギリシャの経済破綻に象徴されるユーロ経済危機が起きた。原発は、野田総理が意味のない終息宣言をしたが、今後も膨大な修復費用がかかることは間違いない。ユーロは、イタリア、スペインまで国の信用不安による国債利回りの上昇がおき、危険水準の7%に達している。予想どうり政府は、問題先送りで済ませるだけで、抜本的改革は何もきまらない。現在では国会議員も一種の就職になっており、なるべく長く居座って既得権益にありつくのが、1番の目的のようである。中国、ブラジルという新興大国も経済に陰りをみせている。来年はさらに厳しい不況が予想される。どんな場合でも強みとなるのは、身体の健康と知識である。銀行預金と違い、ペイオフされる恐れのない財産である。