私は小さいころからいつも本を読んでいたと、亡き叔母に言われたことがある。両親も本は、ねだればいつも買ってくれた。まず読んだのが「ロビンソン・クルーソー」や「一休さん」、「源義経」などの絵本で、次にアンデルセンやグリム兄弟の童話集やアラビアンナイト物語を読んだ。動物の図鑑が好きで、特に恐竜の挿絵は最も気に入っていた。小学校に入ると、シートン動物記、シャーロックホームズ全集、アルセーヌルパン全集にはまり、「宝島」や「白鯨」も読んだ。今思い出すと翻訳物ばかりである。中学に進学すると忙しくて読書量は激減してしまった。ところが今は仕事で忙しいのに、読書熱は子供時代に負けないほどだ。ただし読むジャンルはすっかり変わった。昔好きだった小説や随筆はまったく読まなくなり、科学、経済学、歴史学などを読むようになった。フィクションからノンフィクション、娯楽本から教養本へと興味が変化した。厚手の本を週2冊は読んでいる。自分が興味を持った本を読むのが、最も自分にあっている。本がある限り死ぬまで退屈することはないであろう。