ダルヴィッシュのポスティング入札金が5000万ドル以上に対し、中島、青木は250万ドルで5%にすぎない。選手への期待度と入札金額は比例すると言ってよいから、中島、青木はほとんど期待されていないと言える。中島にヤンキースが提示した条件は、年俸80万ドルの1年契約と言われている。また川崎はマイナー契約でマリナーズ入りしたが、年俸はメジャーの最低年俸40万ドル未満になる。日本での年俸はダルヴィッシュが5億円、中島、青木、川崎が3億円と言われている。ダルヴィッシュの年俸は、仮に中島の20倍の評価とすると1600万ドルになる。1ドル75円で換算すると、ダルヴィッシュはメジャーでは日本の240%、中島は20%になる。このことから判断して、日本野球はメジャーリーグに比べて平均水準はかなり低く、野手は一部のずば抜けた選手を除いては、日本ではレギュラーでもメジャーでは控えレベル、投手は日本のエースクラスなら、先発ローテーション4,5番手の可能性があるというところだろう。ダルは別格の存在である。日本では大学生投手は即戦力になることも多いが、プロアマの力の差の大きいメジャーでは原則ありえない。メジャーではファームはAAA,AA,A+A,A-、ルーキーリーグと6段階あり,大学ドラフト有望組はAから、高校ドラフト有望組はA-からスタートすることが多い。一段階上がるのに1年かかるとして順調にいってメジャーまでは、大学出身で4年、高校出身で5年かかる。途中で伸び悩んだらおはらい箱である。このことからもアマレベルなら日米の差は少ないが、プロレベルだと大きいことがわかる。なお投手のほうが通じるのは、日本では一番うまい選手を投手にするが、アメリカでは遊撃手にする傾向があるかららしい。