身長154cm、体重38kgと小柄で、中学時代がピークだった亜由子さんに伸びしろは少ないようにおもわれた。だが亜由子さんは、2015年世界陸上5000m走で15分8秒29で9位、2016年日本選手権10000m走で31分18秒73で1位と飛躍的に記録を伸ばし、リオ五輪の女子5000m走と10000m走の代表を勝ち取った。大学までは学業と両立だったが、社会人になって初めて競技に打ち込めたこと、学業にも打ち込むことで、無理な練習をせず、伸びしろをのこせたことがよかったのだろう。女子長距離は、以前は欧州勢が強かったが、最近はエチオピア次いでケニアが圧倒的に強い。この2国だけでも五輪には6人出てくるが、さらに欧州勢が多数出場する。タイム的には苦しいが、五輪はメダルをもらえる3位まではハイレベルだが、メダル圏外になるとがくっと記録が落ちる傾向があり、距離が長くなるほどその傾向は強い。ということは、10000m走で8位以内入賞の可能性は十分にある。亜由子さんは頭脳的なレース運びで入賞を狙うだろう。なお日本郵政の同僚関根花観さんも10000m走の代表である。関根さんも今年になって亜由子さんに迫る実力をつけており、ダブル入賞の可能性もある。女子10000m走は現地時間8月13日9.30から13.10の間に行われる。現地との時間差を12時間とすると、日本時間で8月12日(金)21.30から翌日1.10の間に行われるので、これならテレビで応援できる。結果は神のみぞ知るだが、ここまで頑張ってきた亜由子さんには心から敬意を表したい。