小保方晴子さんのSTAP細胞発見に疑問の声が上がっている。まず実験が再現できないという根本的欠陥がある。さらに、論文に盗用がある、関係ない実験で使った画像を使い回しているなどだ。
小保方さんは東邦大付属東邦高校から早稲田大学応用科学科にOA入試で入学している。東邦高校の平成25年度の進路実績は、現役浪人合わせて東大が10人、国公立医学部が24人いる。国公立医学部の中で比較的難関の千葉大に5人合格しているが、東大理3や慶応医はいない。りっぱな進学校だが、受験エリート校ではない。ただし学年10番以内は受験エリートの実力があると思われる。小保方さんは高校でも中程度の成績で、特に秀でた科目は無かったようだ。実業家、俳優、作家などは、学校の成績が不良でも不思議は無いが。科学者の場合は、少なくとも自分の専門分野においては、並外れた能力が無いと大成は難しいのではないか。IPS細胞の森口氏も、駿河台大学法学部から医科歯科の看護学科出身で、とても優秀とは言えず、こんな人が科学の研究なんてできるのだろうかと思った。私は、運不運は別として、人生は素質が6割、努力が2割、環境が2割だと思っている。実際には素質のある人ほど、環境も良く、努力もし、素質の無い人はその逆になるので大差がつくのである。小保方さんの経歴を知った時、この人に革新的な発見をする能力があるのかなと思っていた。ものには例外があるが、どうも例外では無かったようである。