48代横綱大鵬が満72歳で亡くなった。大鵬は私が小学校に入学する前年に横綱昇進し、私が中学を卒業した年に引退している。当時の力士としては巨体だが、相撲はうまく、もろ差しになってかいなを返すと相手は浮き上がってしまった。取りこぼしが少なく安定感は抜群だが、豪快な大技は使わなかった。私が相撲を見たなかでの横綱3強は大鵬(うまさ、安定感)、北の湖(強さ、豪快さ)、白鵬(総合力)である。次いで千代の富士、貴乃花である。玉の海、輪島も名横綱だった。東京オリンピックが開かれる前の少年雑誌の表紙を飾るのは、野球の王・長島、相撲の大鵬、プロレスの力道山が代表だった。