明けましておめでとうございます。きよた眼科も平成23年4月1日の開院から2回目の正月を迎える。今回は12月31日から1月2日まで休診にしたので、のんびりした正月である。日本は近代化とともに、まず農業などの第一次産業従事者が減少し、次いで産業のオートメーション化や経費削減をねらった生産の海外移転により、第2次産業従事者が減少した。増加したのはサービス業などの、第3次産業従事者である。サービス業でも自営業は大幅減少し、ほとんどが給与所得者となっている。そして一般にサービス業の給与は、製造業の給与よりも低いので、内需消費が伸び悩むことで、景気が低迷している。安部総理はインフレを引き起こすことにより、デフレを退治して景気を上昇させると言っている。しかしインフレによる物価上昇以上に給与が上がらなければ、景気は回復しないことになる。物価上昇以下に給与上昇が伸び悩めば、インフレでも国民生活は窮乏し、景気はさらに低迷する。他の惑星への移住のような画期的な事業が生まれない限り、文明国ほど高齢化とともに衰退に向かうのが早まると思われる。