人生において、努力と運のどちらが影響が大きいだろうか。確かに世の中には、運の良い人と運に恵まれない人がいる。しかしこれは確率論による度数分布による少数例で、多くの事象を取った結果での幸運と不運の割合は、数学的には一対一である。よって一般的には運で人生はきまらないことになる。では努力はむくわれるのであろうか。プロ野球界の長老野村勝也氏は「努力は必ず報われる。」と言っている。新人選手はキャンプインした2月は素振りをするが、3月になるとなまけてやらなくなる。だが野村氏は一人だけ地味な努力の素振りを続けて、その結果捕手で三冠王という偉業をなしとげる。76歳の野村氏はいまでも努力を惜しまず、生涯現役を実践している。私の人生を振り返っても、運が良かったと思ったときは努力もそれなりにしており、運が悪かったと思ったときはまるで努力をしていなかったことが多い。よって人生を決めるのは運よりも努力ということになる。