「イカゲーム」がネットフリックス史上最大のヒット作になった韓国ドラマで、また世界的なヒット作が生まれそうである。それは「今、私たちの学校は」である。私は韓国ドラマは本来関心が無く、「イカゲーム」は予告編が面白そうだったので、物は試しで見てみたら、当たりだった。「今、私たちの学校は」は当初は高校が舞台ということで、若者向きだろうからパスの予定だったが、やはり予告編が面白そうだったので、見ることにした。配信初日から1日1話のペースで、夕食時に視聴している。ある高校で、1人の女子生徒が、実験用のハムスターに噛まれてゾンビ化し、病院に搬送される前に保険教師に嚙みついたことから、保険教師がゾンビ化して、生徒に噛みつき、噛みつかれた生徒はゾンビ化して他の生徒を襲い、次々と生徒がゾンビ化してゆく。病院搬送中の女子生徒は救急車内で職員を襲い、市中でもゾンビ化が広がる。ゾンビの襲撃から逃れて校内に立てこもった生徒達が、決死の闘争と脱出をはかるというのが大筋である。韓国ゾンビの特徴は走れることで、襲撃のスピードが恐怖感を生み出している。高校生を演じるのは、実年齢がもう少し上の俳優だが、男子ではイケメンと力持ちの2人は高校2年生には見えない。女子は違和感が少なく、最初にハムスターに噛まれた高校2年女子は28歳の女優が演じている。ヒロインの消防夫の娘オンジョ、準ヒロインの学級委員長ナムラも高校2年生に見える。「イカゲーム」でビー玉勝負でわざと負けて死を選ぶ女の子を演じた27歳の女優イ・ユミは、「このうすぎたねえナマコ野郎(ナマコは生活保護受給者の子供の蔑称)」と毒づく高校2年生ナヨンを好演している。単なるパニックドラマでは無く、いじめ問題が根底にある。