2020年東京五輪は何のために開催するのだろうか。16日間のスポーツイベントのために、莫大な税金が使われ、大会後は無用の長物になる競技施設や宿泊施設が作られる。東北の復興や、福島原発停止は二の次にされる。人口減少社会の日本に新たな競技施設は経済的重荷になるだけだが、「オリンピックのため」という名目ですべてが一方的に進められる。2011年東日本大震災が起きた時点で、お祭り騒ぎのオリンピック立候補は辞退するか、仙台を中心とした東北広域五輪として復興資金が回りやすくするべきだと思っていた。オリンピックは政治経済から国民の目をそらすのにはもってこいで、早くも予算が数倍になることは確実で、消費税上げも決定した。五輪反対は国賊扱いの雰囲気だが、個人的には開催に反対である。一国の首相が、「福島原発の汚染水は完全にコントロールされている」とプレゼンテーションで発言するなど、オリンピックのためなら何でも許されるという風潮がすでにできている。