12月も中旬を迎え、1年も終わろうとしている。中央道のトンネル事故では、高度成長期に集中的に作られた日本のインフラが、50年を経て耐久寿命に来ているのに、予算不足で放置されていることの恐ろしさを認識させられた。今回の選挙で、原発・年金・景気などは公約に盛りこんでいるが、老朽化インフラの整備については無視されている。公共施設のみならず、個人の住宅や建物の老朽化も、今後大問題になると思われる。金がなければ、修理は不可能だし、共同所有物件では、意見の一致がまず困難である。古代文明は資源の枯渇から滅亡に向かったが、現代文明は財政破綻に因る社会生活の荒廃から衰退していくと思われる。