日本人メジャーリーガーと言えば、まずイチロー、続いてダルビッシュ、松井、松坂を日本のマスコミは扱ってるが、現実はだいぶ異なる。今年の実績で最も活躍したメジャーリーガーは黒田博樹で、次がダルビッシュである。黒田のほうが先発投手で最も重視される投球イニング数と防御率でダルビッシュを上回っている。現在日本人のメジャーリーガーで一流と評価されてるのは、先発ローテーションの3番以内に入るこの二人だけである。次に来るのがイチロー、青木、岩隈で、かろうじてレギュラーという存在である。控えでも1軍の力があるのが上原と田沢である。残りはメジャー失格である。黒田が成功したのは、中4日で100級投げ、7回を2,3点で抑えるというアメリカ流の先発投手の役割に順応するため、日本流の投げ込みを行わず体調の維持に努めたからと言われている。「郷にいれば卿に従え」である。対象的なのが松坂で、日本流にこだわって悲惨な結果に終わっている。今年高校生のドラフト1位候補大谷が直接メジャーを希望していると言われている。 アメリカの高校生がドラフトで指名されてからメジャーに上がるまでは、順調に行っても5年かかる。さらにメジャーで先発ローテーションに入れるのは1チームあたり5年に一人以下と言われている。大谷のメジャー成功率はかなり低く、まず日本球団に入るのが賢明だろう。