2019年7月の暑い日、我が家のミニチュアシュナウザーは15歳でこの世を去った。散歩の途中で動けなくなり、家まで抱いて帰ったが、夜に亡くなった。吉祥寺にいたころは、毎週井の頭公園を2時間散歩していた。今住んでる郊外の戸建ても犬がのんびり余生をおくれるように選んだのである。火葬にしたところ癌にかかっており、病を飼い主に気づかれずに生きて来たようである。骨箱は仏壇に置いた。家の中は静まり返ってしまった。くよくよしていては亡き愛犬に申し訳ないと、前に進むために新しく犬を飼うことにした。9月にジャックラッセルテリアの子犬を購入した。飼うのは避けるべき犬の常連であるが、タフな小型犬が欲しかった。来た時は手足が細く未熟児のようで、無事育つか心配するほどだった。だが、手に嚙みついて引きずろうとする力は強く、すごい速さで家の中をふざけて逃げ回り、食事は3食瞬く間にたいらげた。こいつのおかげで、新しい生活が始まった。今ではジャックラッセルとしては大柄の7.3キロに成長し、自分の倍もある犬と取っ組み合いをして遊んでいる。散歩では運動にならないようで、毎週ボール遊びをしている。20メートルのロングリードをつけて、ボール2個を使わないと物足りないようである。30分猛ダッシュを繰り返しても、疲れた様子はない。私が仕事休みの日は分かるようで、1日中へばりついて、邪魔をしているか寝ている。