ピーターフォークが亡くなった。テレビドラマ「刑事コロンボ」で世界的人気を得たこの俳優は、3歳で腫瘍のため右目を摘出している。おそらく網膜芽細胞腫と思われる。網膜芽細胞腫は乳幼児の眼球内に発生する悪性腫瘍である。私は映画「ポケット一杯の幸福」、「大反撃」などで、コロンボ以前からフォークは知っていた。いわゆるB級脇役だが、独特の個性があった。「刑事コロンボ」は45作、「新刑事コロンボ」は23作ある。私は旧シリーズは45作全て見てるが、新シリーズはほとんど見ていない。脚本、ゲスト俳優の豪華さなどで、新シリーズはかなり見劣りするのだ。医者が犯人の回が「溶ける糸」でレオナードニモイがゲストだった。手術の縫合糸に体内で溶ける糸を使い殺人を企てようとするが、コロンボに見破られ、再手術で普通の縫合糸にすり替えようとする。溶ける糸はなんとコロンボの手術衣に隠すが、土壇場で見つけられる。なおコロンボの愛犬はバセットハウンドという種である。