ネットフリックスが来年の3月に行われるWBC(ワールドベースボールクラシック)の日本での独占放送権を獲得した。これにより、現時点では地上波、BSによる放送は不可能になった。WBCは3月開催で、アメリカではオープン戦扱いだが、日本では前回の日本戦平均視聴率が、予選も含めて40%を超すという異常な盛り上がりみせた。これに注目したネットフリックスが日本での契約者を増やすキラーコンテンツとしてWBCの日本独占放送権を得た。日本での放送権料は第1回が10億円、前回第5回が30億円、そして来年第6回が150億円となり、地上波では手も足も出ない額に高騰した。視聴率の良さを逆手に取られて、メジャーリーグ機構が法外な放映権料を吹っ掛け、ネットフリックスのみが契約に応じたということなのだ。配信ライバルのアマゾン、UNEXT(国内資本)、ディズニープラスは金額に難色を示した。地上波はどこも手を出さないのでメジャーリーグ機構が30億円程度まで値下げするのを待つしかなかったのだろう。現在ネットフリックスの料金は月890円からで、これでもハイビジョン画質でテレビ同時に2台まで見れる。ただしコマーシャルが入るが、地上波のように1/4はコマーシャルということはない。もちろんネットフリックスオリジナルのドラマや映画も見れるので、890円で1か月楽しめると考えれば、安い娯楽だろう。890円で1か月のみの視聴者が2000万人いれば、178億円の収益になるし、コマーシャルも入るのでペイ出来るという考えだろう。ただし現実的には1000万人増加が精一杯だろう。私個人としては、スポーツは格闘技(プロレスは除く)しか見ないので、格闘技に強いUNEXTが第1選択である。そして、割安なアマゾンプライムも1年を通して観ている。ネットフリックスとディズニープラスは1か月の集中鑑賞で間に合わせる。ネットフリックスは来年の1月1日にストレンジャーシングスの最終回が配信されるので、それに合わせて1か月契約の予定で、WBCはパスです。