日本の65歳以上の人口は1950年は5%未満で、1970年に7%を超える。1970年は昭和45年で、大阪万博が開かれ、有人月面着陸船アポロ13号が事故から地球に帰還し、ケンタッキー・フライド・チキンが名古屋に、マクドナルドが銀座に日本に初出店する。流行歌は「黒猫のタンゴ」、藤圭子が「圭子の夢は夜開く」と「女のブルース」をヒットさせ、巨人に王、長嶋のON砲、角界が北の富士、玉の海の北玉時代、日本プロレスに馬場、猪木のBIコンビという時代である。1994年に14%を超える。高齢者は増加の一途をたどり、2023年に29%を超える。2023年には33%になり、3人に1人が高齢者である。高齢者は年金生活者が大半である。年金には賦課方式と積み立て方式があり、賦課方式は現役世代が高齢者の年金を負担するやり方である。積み立て方式は各自が自分の年金を積み立てるやり方である。日本は賦課方式で、世代間の不公平は必ず存在する。さらに私のような国民年金のみの自営業者は、年金のみの生活は不可能なので、死ぬまで安心な蓄えが無ければ、一生働くしかない。いまは自営業者は減少したが、1970年頃は、ラーメン屋、蕎麦屋、定食屋、本屋、洗濯屋、時計屋、魚屋、肉屋、八百屋などは、ほとんど自営業だった。その人たちが、高齢化を迎えても、年金生活は成り立たないので、経済上の理由で働いているのである。高齢者の生活で大事なのは、時代の変化に順応していくことである。パソコン、スマホ、動画配信サービスは生活を豊かにする。食事、洗濯、掃除、買い物など自分でできることはなるべく自分でやるようにする。そして自分の権利を主張しすぎず、周りに迷惑をかけないように常に心掛けるのである。そうすれば肉体的にも、精神的にも余裕ができて、幸福につながるのである。