人類滅亡はありえるのか。「人類滅亡の科学」という本によると、人為的災害、自然災害、SF世界の現実化の3つに分けて、様々な原因が挙げられている。文明崩壊は歴史上何度も起きているが、人類滅亡は人類史上起きていない。ただし氷河時代に絶滅しかかったことはある。人類の祖先は93万年前に人口9万8千人が1280人まで減少している。核戦争、パンデミック、巨大地震などでは、地域文明は崩壊しても、人類絶滅まではいかないだろう。もし人類を滅亡させるとしたら、「小惑星の衝突」と「AIによる世界征服」だろう。小惑星のほうは6600万年前に当時の支配者「恐竜」を絶滅させている。アルマゲドンなどの映画では核爆弾を小惑星に仕掛けたりして爆破により方向を変えたり破壊したりするが、現実には不可能だろう。AIは人類が作り出したものなので、規制して防ぐことはできるが、営利を求めた競争が妨げとなるだろう。ターミネーターは人類を征服したスカイネット(AI)が残存した人類反乱軍のリーダーのジョン・コナーが生まれる前に母親を殺そうと、ヒト型サイボーグのターミネーターを未来から送り込んでくるという設定だった。人類側も母親を守るために戦士をテレポートしてくる。その戦士と母親の間に生まれた子供がジョン・コナーである。それなら、戦士をテレポートする前に未来で殺せばと思うのだが、シュワルツェネッガーのためのアクション映画としての設定で、話を面白くしたのだろう。1985年当時はスカイネットなど荒唐無稽な存在だったが、早ければ10年以内にAIの暴走はあると思われ、あらゆるインフラを停止して、核ミサイルも自由に操作されると、人類に勝ち目はないだろう。機械なので、放射能やパンデミックの世界でも存在できるのである。