今回もこのテーマでいく。選考で大事なことは、公平さと明確さである。密室選考で、どうにでもさじ加減を加えられる現状では、選手も不安だし、ファンにも失礼である。五輪前年の世界選手権をオリンピックの選考会にするのは、有力選手がそろって世界選手権を棄権するのを防ぐ意味と、オリンピックに最も似た大会でのレースということで当然である。また国内3大会は、テレビ局からの陸連への中継料収入を考えると、1レースに絞ることは、困難である。そこで私案を提案する。まず世界選手権のメダリストは、日本人1位は代表内定1とする。複数メダル獲得もありうるので、日本人2位以下のメダリストは、国内マラソン優勝者と同等に評価する。次に国内3マラソンの最高タイムを出した選手(優勝でなくとも良い)と、世界選手権日本人2位以下のメダリストで、タイムの1番良いものを代表内定2とする。次に残りの国内マラソン優勝者と世界選手権メダリストのうちから、タイム順に代表内定とする。日本記録を更新した選手は、国内マラソン優勝者と同等に評価する。ここまでで3人埋まらなければ、残りは4レースのタイム順に代表内定する。なお複数レース挑戦した場合は1番良いものを評価する。これなら、代表内定2は最終レースまで決まらないので、最後まで盛り上がるから、テレビ局への義理が果たせるし、自力で代表をつかめるので、選手も納得がいくのではないか。また、優勝、タイムとも重視するので、記録を出したほうが有利になる。