備蓄米とは、凶作に備えて、政府が毎年20万トンの米を買い上げ、5年間保有して、5年後は家畜の飼料として払い下げる制度である。本来は市場には出てこない。今年政府は米価高騰を抑えるために備蓄米の放出を始めた。小泉農相は5㎏税込み2160円で店頭販売させると宣言している。令和6年産が新米、令和5年産が古米、令和4年産が古々米、令和3年産が古古々米、令和2年産が古古古々米である。いままで一般消費者が店頭で購入するのは、ほとんど新米で、古米の購入は新米が出そろう前の9,10月ぐらいである。今回放出される備蓄米は、新米、古米はすでに農協に放出されており、古々米となる。
米は新米でも梅雨に入ると味が落ちると言われており、時間がたつにつれて水分量が減ってくる。当然玄米で保管しても、古くなるにつれて味が落ちる。新米が税引き4000円なら古米は7掛けの2800円、古々米はさらに7掛けの1960円、古古々米は1372円、古古古々米は960円が妥当であろう。小泉農相の令和4年産米税引き2000円は、古々米だから安いのは当然なのである。